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お知らせ

【伊豆ファン倶楽部トークン発行記念講演】を開催しました。

伊豆ファン倶楽部事業「トークン発行記念講演会」開催レポート

2025年8月6日、みしまプラザホテルにて、伊豆ファン倶楽部トークン発行記念講演会
『“推される”商品を作るには?ファンとつながる地域マーケティングの新潮流』が開催されました。

当日は、三島市副市長 鈴木明彦様よりご挨拶いただいたのち、伊豆ファン倶楽部運営センター事務局の谷より、
これまでの活動報告と、7月より始動した「伊豆ファン倶楽部トークン」の概要について説明がありました。
「地域のファンとともに育てていく経済圏」をテーマに、デジタルとリアルが融合する新たな仕組みが共有いたしました。

地域×デジタル×共創──村上様の講演

最初にご登壇いただいたのは、前デジタル庁統括官の村上様。
「関係人口を育てるには、“関わりしろ”のカーブをなだらかに設計することが大切」と語り、いきなりの移住や起業ではなく、クラファンへの参加やSNSでの応援といった小さな関わりの積み重ねが、地域との持続的な関係性を生むと述べられました。

また、地域に自然発生的に生まれる「カフェマップ」は、地元との距離感が絶妙な創業のかたちとして注目されており、「カフェに来れば毎回誰かに会える、“人に会いに来る観光”が成り立つ」と指摘。観光地・三島や熱海においても、新たな価値創出の可能性が語られました。

さらに、山古志村の事例をもとに、地域トークンによる“デジタル村民”の取り組みにも言及。自治体が苦手とする「選択と集中」を市民や民間が先に仕掛け、小さな成功を重ねることの重要性を示していただきました。

売れる商品とマーケティング──内田様の講演

続いてご登壇いただいたのは、株式会社オフィス内田 代表取締役会長の内田勝規様。
年間130本以上の物産イベントを通じて地域と関わってきた経験から、「地域の魅力を“商品”として形にするには、誰に届けるかを最初に明確にすることが重要」と語られました。

ふるさと納税を例に挙げ、「20〜30代の高年収層が主なターゲット。その層に合わせた商品設計ができているかが成果を分ける」と強調。北海道・別海町では、加工品の開発から物流体制、都内でのPRまで一貫した戦略により、年間170億円の寄付を実現した事例が紹介されました。

また、「諦めないことも商いの基本」と語り、地域資源を“売れる価値”へと転換していくための粘り強い取り組みの大切さを伝えてくださいました。参加者にとって、実践的かつ示唆に富んだ内容となりました。

交流から広がる次のステージへ

講演後には参加者同士の交流の時間も設けられ、新たな出会いや学びが生まれる、活気ある時間となりました。

観光から関係へ、支援から共創へ。関係人口の本質は、“いかに多くの人に、心地よい関わりしろを用意できるか”という設計力にあります。

村上さんが言うように、「来れない人にも関われる場をつくる」。
内田さんが言うように、「自己満足ではなく、相手を見て形にする」。

この両者の視点が交わるところに、これからの地域と人の関係づくりのヒントがあるのかもしれません。
たくさんの気づきと出会いに恵まれた、とても素敵な時間となりました。

7月より始動した伊豆ファン倶楽部トークンコミュニティページはこちらから!

三島市副市長 鈴木様

伊豆ファン倶楽部運営センター 谷

前デジタル庁統括官  村上様

株式会社オフィス内田 代表取締役 内田様

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